オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

シューズの勝手な考察

 ランニングシューズは、ランナーにとって必要最小限のアイテムであるのと同時に最も重要なアイテムでもあります。昨今のランニングブームにより、多くのメーカーから様々なシューズが発売されています。その多くの種類の中から、自分に最適なシューズを見つけるのは、中々大変です。資金が潤沢にあるなら、手当たり次第試すことも出来るでしょうが、大半の人はそうはいかないでしょう。

 私がランニングを始めた頃の基準は、第一に値段でした。続くかどうかも分からないから、あまり高い物を買うのも勿体ないので、メーカーの物で手頃な金額のシューズを選びました。第二に色です。あまり派手な色合いでは遅いのに恥ずかしいので、無難な白を選択しました。

 結果的に、入門用に最適なシューズ『ミズノ マキシマイザー 16』にたどり着いたのですが、1キロ何分とか、クッションがどうとか、靴幅が広い狭いといった事柄は二の次だったのです。

 次第に走り慣れてくると、今度は見た目のかっこよさに憧れるようになりました。色、形が選択の基準になり、オレンジ色が眩しかった『アシックス ターサージール TS2』を選択しました。初心者が履くシューズではないと思ったのですが、スピードへの憧れもあり、テンションも上がるので、それで良かったのです。

 メーカーの適合表には、このシューズは初心者用とか、サブ5にはこれ、サブ4にはこのシューズとスピードレンジが示されていますが、一番は自分の足に合っているかだと考えます。現在使用している『アディダス アディゼロ ボストン』は、サブ4~サブ5位のスピードレンジだと思いますが、1キロ4分30秒位でも十分対応出来ます。

 今一番大切にしているのは、足への当たりの良さです。現在、基本きつめのフィット感で選びますが、小指の当たりがきつい物や、足裏に少しでも違和感があるものは避けるようにしています。

 ここから通常の選び方とは違うと思いますが、参考程度に聞いてください。私は走り始めた頃は正しいフォームだったのかは定かではないのですが、ヒールストライク走法でした。なので、踵のクッションが重要でした。今現在はフォアフット走法で走っているので、踵のクッションは重要ではありません。最も重要なクッションのポイントは、前足部の拇指球周りのクッションです。

 しかし、クッションと言えば踵の事を示すことが多く、前足部のクッションはあまり重要視されていなかったように感じます。走り始めた頃はアシックスのシューズを履くことが多かったです。踵のクッションがあり、踵のホールド感、アンダープロネイいション対策など機能満載で、ヒールストライク走法には最適です。フォームが変化するに連れて、前足部のクッションが物足りなく感じるようになり、アディダスのブーストフォーム搭載モデルに移行しました。そして登場したのが、ナイキの厚底シューズです。

 ナイキのヴェイパーシリーズとズームフライシリーズになって、前足部の厚みが増し、フォアフットに優しい構造になったと思っています。踵が分厚くなったのは、ドロップ(シューズの前後の高低差)を確保するためで、高低差が同じなら、前足部が厚くなれば当然踵も厚くなります。故に、ナイキの厚底シューズは踵のクッションを確保するためではなく、前足部のクッションを確保するためだと思っています。その証拠に、踵のラバーは申し訳程度しかなく、リアクトフォームならともかく、ズームXフォームは踵着地には柔らか過ぎて、不安定になってしまいます。

 重量が増えるので、踵部は厚くしたくなかったけれど、ドロップを確保しなければならないので、しかなく踵が分厚くなってしまったのではないでしょうか。

 ナイキの開発者の方に伺った訳でも、開発に携わっているキプチョゲ選手に伺った訳でもないので、的外れで間違っているかもしれませんが、そのように考えてしまいました。