オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

フォームの変化・改善 重心の水平移動にこだわり怪我する

 ここまで少しづつランニングフォームを改善してきたのですが、もっと効率を上げる為に、さらに無駄な動きを取り除こうと考え始めます。よく、ぴょんぴょん跳び跳ねるように走る方を見かけますが、一見速そうに見えるのですが、前に進む為の推進力が上に逃げてしまっていて、効率が悪いと言うのです。

 走るとは、重心を前に移動させる行為と話しましたが、跳び跳ねると重心の軌跡が波を打ったようになり、無駄に長い距離を進む事になります。直線的な軌跡になれば、最短距離で移動出来ることになります。なるほどと思い、早速実践してみる事にしました。要は『地を這うように』すればいいのだなと考えて、足をなるべく上げずに、地面スレスレに走ってみました。これはなかなか良いと、1キロ5分20秒位で調子良く走っていたのですが、20キロを過ぎた辺りから右足の裏、土踏まずの辺りが痛みだしました。ここでまずかったのは、走れなくはなかったので、そのまま走り続けてしまったことです。これにより、その後この症状は長引くことになってしまいます。

 実はこの時、走り方に問題はなくて、その時履いていたシューズに原因があると思い込んでいました。その時履いていたのが、『ナイキ ズーム フライ』の初期モデルです。このシューズに初めて足を入れた時、これまでにない感覚に驚いたのを今でも鮮明に覚えています。普通に立っているだけで前に転げそうになるその感覚は、異質なものでした。その時はとても履きこなせないと思い、購入しませんでした。しかし、このシューズの上位モデルである、『ナイキ ヴェイパー フライ 4%』が世界を席巻しているのを目の当たりにして、ズーム フライを履けば速く走れるようになると、居ても立ってもいられず履き始めたのです。

 このシューズは合う人にはとても良いが、人によっては全く合わないと聞いていたので、ああ自分は合わない方なんだと思い込んで、直ぐに売却してしまったのでした。しかし、その後別のシューズを履いても足裏の痛みは一向に良くなりませんでした。休養期間が短いからかもと、一週を二週間にしてみて、痛みが引いたのを確認して走り出すのですが、又再発してしまいます。そのような状態が半年以上も続いてしまいました。

 走っては休みを繰り返していて、怪我から3ヶ月がたったある日、それは突然襲ってきました。足裏をかばって走っている内に、今度は右膝が悲鳴を挙げたのです。その少し前から右スネの辺りに少し痛みがあったのですが、走れないことはないし、筋肉が張っているだけだろうと思い込んでいました。

 スネの痛みと思っていて調べて見ると、これはシンスプリントと言う障害らしい。そのまましばらく様子をみていて、スネの痛みと思っていたのにこれは勘違いで、膝の外側の痛みだと気付きました。結構いい加減な感覚です。改めて調べてみると、これは『ランナー膝』、別名『腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)』と言う障害と分かりました。これがとても厄介な障害だったのです。