バネを使った走りの続き『ヒルトレーニング』
バネを使った走りの理屈は分かったのですが、実際にどのようなトレーニングを取り入れればいいのか。そこで出た答えが、『ヒルトレーニング』です。ヒルトレーニングとは、陸上界では有名なランニングコーチである、アーサー・リディアード氏の著書『リディアードのランニングバイブル』の中に出てくるトレーニングメニューの一つです。
リディアード氏のトレーニングでは、マラソントレーニングの期間を3つに期分けしていて、このメニューはその中の一部です。本来は全てのメニューをシーズンを通して順番に行うのですが、今回はその一部を切り取って行います。ヒルトレーニングですので、坂で行ったほうが効果的ですが、平地でも構いません。この中には基本的な動作が3種類あります。
・スティープヒルランニング
・ヒルバウンディング
・ヒルスプリンギング
youtu.be出展:Lydiard Foundation
この動作をジョグとヒルストライディング、更にウィンドスプリント(流し)で繋ぎながら順番に行います。ヒルストライディングは、坂をストライドをやや広めに取りながら出来るだけ速く駆け下りるメニューです。リラックスして自然に任せて下ります。
これらのメニューを順番を入れ替えながら、時間を目安に行います。45分から60分が目安でしょうか。このトレーニングを取り入れることにより、筋肉の素早い収縮や腱の強化が期待出来ます。しかし、脚に相当な負荷が掛かるため、芝生や土の上で行う方がいいようです。と言っても、そのような環境がない人もいらっしゃるので、アスファルトやコンクリートの路面で行う場合は、クッション性の高いシューズで実施してください。私もそのようにしています。