オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

ランナー膝・腸脛靱帯炎

 2つの障害を同時に発症してしまい、足低筋膜炎だけなら、だましだましなんとか走れていたのですが、腸脛靱帯炎が厄介で、痛みが治まって走るのですが、2キロも行かない内に痛みが再発し、そこから歩いて帰る日々が続きました。もう絶望的で、このまま走れなくなるんじゃないかと、不安になりました。せっかくここまで走れるようになったのにととても悔しい思いでいっぱいでした。

 このままではらちがあかないので、今まで行ったことのなかった整骨院に行く事にしました。実はこの3週間後に神戸マラソン大阪マラソンに出走予定で、なんとか完走出来るくらいまで回復させたかったのです。マッサージやら電気治療といろいろと治療してもらいましたが、結局大会には間に合いませんでした。仕方なく両大会とも棄権しました。

 この障害は、オーバーユースが原因とかシューズを替えてみるとか、道路の傾斜が問題で同じ傾斜の方ばかり走らないようにするとか、いろいろ試してみたのですが、結局良くはなりません。このままずっとこの痛みと付き合っていくのかと思うと、心が折れそうでした。

 ところが、転機が突然やって来ました。ランニングフォームの基本の所で、体全体を軽く前傾させると言いました。痛いながらも、なんとかしようとゆっくり走っていた時、夜ガラスに映る自分の姿を見たとき、思わずはっとしてしまいました。軽く前傾して走っているはずなのに、自分が思っていたよりも深く前傾して走っていたのです。そう言えば、以前から太ももの前がよく張っていたけれど、この前傾のし過ぎが原因かもしれない。前傾のし過ぎにより体重が太もも付近に片寄るのと、体の前面が上下に詰まってしまい、太ももに負荷が掛かってしまったのではないか。筋肉や腱は連動しているので、その影響で痛みの元である膝の外側の腸脛靭帯にも影響が及んでいるのではないのかと疑いました。

 そこで試しに、自分が感じているよりも体を立てて走ってみました。あごを軽く引いて、体は前傾させない。そう自分に言い聞かせ、痛みよ出るな出るなと祈るような気持ちで走ってみました。すると、今まで2キロも行かない内に痛みが出ていたのが嘘のように治まっていたのです。この時ほど嬉しい気持ちになったのは初めてでした。