オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

フォームの変化・改善 脚の切り替え(股関節の 痛み)

 歳のせい、動作に慣れていないからと思い込んで、もっと筋力強化をしなければと考えたのですが、股関節はどう強化するのと悩みます。とりあえず痛いけれど走れなくはないので、かばいながら走り続けます。そうこうしている内に、出走予定していた『篠山ABCマラソン』の日がやって来てしまいました。この痛みのまま42.195kmを走るのは辛いので、あまり使いたくはない痛み止を飲んで参加しました。幸い痛みはそれほど強くならずに、ダメージも思っていた程残りませんでした。この時のタイムは3時間27分58秒です。

 他のスポーツでもそうですが、走ると言う動作、運動は複合的な動きの組み合わせで、一部分だけを切り取って、ただ見よう見まねでやっても、その動作に隠れている別の事案を理解しなければ余計な負荷がかかってしまい、思わぬ怪我に繋がってしまうことを心に刻むのでした。キーワードは『効率の良いスムーズで合理的な動き』です。

 ここから走る為の効率の良いフォームを色々な角度から探し始めます。複合的と言っても、すべての動作をいっぺんにマスターすることはとても出来ないし、余計に分からなくなりそうなので、とりあえず利にかなっていそうな動作を一つずつ取り入れて、自分に合っているのか検証していきます。その中で又怪我をするかもと言うか、してしまうのです。

 足の切り替え動作自体は正しいと思うので、何か参考になる事はないかと探してみました。ちょうどその頃、ナイキのBreaking 2と言うプロジェクトが開催され、エリウド・キプチョゲ選手が2時間00分26秒と言う人類初のフルマラソン2時間切りまであと少しの記録を出しました。実は、走り始めるまではキプチョゲ選手の事もあまり知りませんでした。日本で開催されるマラソン大会はテレビでよく観ていたので、日本人選手は少しは分かります。と言っても瀬古利彦さんや宗兄弟の時代で時間が止まっている感じでした。

 走り始めてからは参考になるか分からないかもしれませんが、一流選手のフォームをよく観察するようになりました。その中で、リオオリンピックで金メダルを獲得し、Breaking 2で2時間切りにあと少しに迫ったキプチョゲ選手のフォームはとても伸びやかで、スムーズで無駄な動きがないから、速そうに見えないのにとても速い。一流選手には速く見えないのに速い方が大勢いらっしゃいますが、キプチョゲ選手のフォームはとくにそう感じます。人種も体型も違うので、同じように出来るはずはないのですが、理想のフォームとして常に頭に置いています。

 足の切り替えの話しに戻りますが、無理に足を前に持ってくるから余計な負荷がかかると考え、もっとラクに足を前に運ぶにはどうすればいいか探していく内に、力学の原理にたどり着きました。例えば、長い棒を振ると大きな力がいるけれど、短い棒なら小さな力で振る事が出来ます。これと同じことが足にも言えると。足の場合は、膝を曲げれば短く使える。今まで足を伸ばしたまま前へ引き戻そうとしていたから余計な負荷がかかる。膝を曲げて、もっとコンパクトに戻せば負荷が減る。イメージとしては膝を曲げると言うよりは、膝を前に突き出す感じです。膝を曲げようとすると、余計な力が入ってしまうので、膝を軽く前に突き出すイメージにすると、スムーズに動きます。これを意識するようになってからは、股関節の痛みは発生していません。