オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

フォームの変化・改善 脚が流れるとは?

 間違った解釈で怪我をしたと話しましたが、その動作自体は正しいのです。問題はそれを受け取る側で、ランニングコーチの指導を受けず、ランニングクラブや教室にも所属していないものが、溢れる情報をいかに処理し、理解するのか?そもそも、すべての動作が自分に合っている訳ではありません。年齢も違えば、男女の違い、骨格の違い、筋肉の付き方も違います。人種の違いもあるでしょう。『100人ランナーがいれば、100通りのフォーム』がある。

 そこでまずは、私自身の体の特徴を分析する事から始めました。元々肥る体質ではなく、筋肉質でもない。筋トレしても少し休むとすぐに筋肉が落ちてしまう体質です。それでも走り始めた頃は60kgありました。姿勢は若干の猫背だったと思います。

 あまり深く考えず、ただ、漫然と走っていたと言いました。ズッズッズと大きな足音をたてて走ると速く走れている気になります。最初は自分自身のことで精一杯だったのが、少し余裕が出てくると、他の人のフォームが目に入るようになりました。その中で若い人の走りを見ると、バネがあり躍動感に溢れる走りに惚れ惚れします。自分もあのような走りがしたいと憧れるのですが、そもそも自分自身がどのようなフォームで走っているのかも分かっていないし、年が違うのだから、同じようには走れないのは何となく分かりました。年齢と共に筋力は衰えて行きます。筋力に頼った走り方には限界があるでしょう。筋力を使わずに、楽に走る方法はないか。

 色々調べる内に、脚が後ろに流れてしまうと脚を引き戻すのに力を使ってしまいロスになると言う記述を見つけました。脚が後ろに流れる。なるほどそう言う事か。動画付きのあるサイトを見たとき、これをマスターすれば今までよりも速く走れると確信して、実践してみました。

 脚が後ろに流れるとは、例えば右足を地面に着いた瞬間を思い浮かべてください。この時に反対の左足はまだ後ろに伸びたまま残っています。体から一番遠い位置に左足があるので、そこから左足を引き戻して左足を着地します。街を走っている多くのランナーに見られるフォームがこの状態です。これに対処するには、『脚の切り替えを速くする』らしいのです。どのような動作かと言うと、例えば右足を地面に着くか着かないかのタイミングで素早く左足を引き戻す。走りながらこの動作をするのは最初難しいので、その場で直立し、右足を膝とお尻が平行になるくらいにまで上げて、その右足を降ろしていき、右足が地面に着くか着かないかの瞬間に素早く左足を膝とお尻が平行になるくらいまで引き上げる。この繰り返しが脚の切り替えです。この動作が出来るようになると、走る時の『ピッチ』を速める事が出来ます。ピッチとは脚の回転のことで、1分間に何回脚を前後に入れ替えたかを表しています。

 この動作を走りながら行うには、着地する足が地面に着く瞬間に素早く反対側の足を引き戻す。これで速く走れるんだ。そう確信していざ実践してみました。動作に慣れてくると、今までなかなか切れなかった1キロ5分で走れるようになっていました。やったぞ!と調子に乗って走っていたら、右の股関節辺りに違和感が現れ、やがてそれが痛みに変わっていきました。足を無理やり入れ替えようとした為に、股関節に負荷がかかってしまったのです。

 歳もあるかもしれませんし、今までしたことのなかった動きを繰り返したからかもしれません。この時はまだ気付いていないのですが、この動作にはまだ足りない部分があります。ここにも勘違いや理解不足が絡んできます。走るって奥が深い。