オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

間違った解釈で怪我しちゃった

 走ると言う運動、動作はみんな自然と出来てしまいます。小さい頃から今に至るまで、誰かに教わる訳でもなく、気が付いたら走っていたはずです。ですから、走る行為について深く考えたことがありません。脚を速く動かしてジャンプするように進む。それくらいの認識でした。誰にでもあたりまえのように出来てしまうから深く考えないし、無頓着になる。

 小学校の体育の授業やクラブ活動でも走る事はあたりまえのように行われています。運動の基礎と捉えられているからか、教える側に走る事は誰にでも出来るので、あえて教える必要がないと言った考えがあるからなのか、走る事自体を教えてもらった事はなかったです。ただ、校庭を何周とか言われて、いやいやしんどいなと思いながら走っていました。正直、全然楽しくありませんでした。

 脚は速かったけれども、陸上部に入らなかったのは、ただ単純に走るのはしんどい、辛いと言う感情が刷り込まれていたからです。現に持久走は大の苦手でした。校内のマラソン大会でも、最後尾をだらだらとほとんど歩くような感じで走っていました。

 そんな訳で、走る事を避けてきたのですが、歳を取るごとに体力は落ち、山も思うように登れず、しかし落ち込んでばかりいても仕方ないので、一念発起して走り始めたのでした。

 しかし、走れば息はあがるし、脚は疲れる。どうにか楽に走る方法はないかと、ネットで調べ始めました。昔はネットなどなかったので、どうしたらいいか分からなかったのに、いい時代になったものです。ところが逆に情報量が多すぎて、どれを参考にしたらいいのか悩むし、今まで聞いたことのない用語は多いし、独特の表現もあるので、ある程度経験がある人向きの内容が多いように感じました。

 本格的なコーチが書かれた記事や、一般ランナーのブログの中からとりあえずチョイスして、実践してみることにしました。その中に『地面を押す』と言う表現がよく出てきます。走るのって脚を前から後ろに頑張って動かすものじゃないの?と、よく分からなかったのですが、ある動画を観たときに、なるほどそう言う事かと納得して試したのでした。

 どういう事かと言うと、直立した状態から体を曲げずにゆっくりと前に傾けていくと、そのままでは前に倒れてしまいますから、自然に片足が前に出て倒れないように体を支える、さらに体を傾けたままにすると反対の足が出る。走るとはこれの繰り返しだと。足を地面に着く際に、強く押せば押すほど速く走れる。よく速いランナーが、カッカッカッカッと軽快な靴音を響かせながら走っているのを目にしますが、なるほど音をたてて走れればいいのかと、地面を押すというよりは、地面を強く叩けば速く走れると思い、強く足を地面に打ち付けながら走って見たのでした。

 カッカッカッカッというより、バツバツといった感じの音をたてながら走っていたのですが、突然右の足首に激痛が走り、そこから一歩も走れなくなってしまいました。右足を引きずりながら、やっとの思いで家にたどり着いて、痛めた足首を確認すると、くるぶしの下側、アキレス腱寄りの部分が大きく腫れ上がってしまいました。

 走り始めて、怪我するのは初めての経験だったので、相当焦りました。とりあえず薬を塗って安静にしようとするのですが、仕事に行かなければならないので、完全に安静にする事は出来ません。足に響かないようにするのは大変でした。そんな状態が一週間程続き、やっと腫れが引いた頃、走り方について考え直すのでした。