オヤジランナーの走日記

サブ3を目指す素人オヤジランナーのブログです。

着地は蹴るのか?押すのか?

 トロッティングの話の中で、走る時に地面を蹴らずに押すように進むと言う表現をしますが、走り始めた頃は地面は蹴って走るものだと思い込んでいました。強く蹴れば蹴るほどストライドが伸びて速度が上がると考えました。よく踵がお尻に着く位まで蹴りあげて走るランナーを見ますが、ここに思い違いと勘違いが存在します。

 今日はゆっくり走るから蹴らずに走ろう。今日は頑張って走るから、脚を強く後ろに伸ばして蹴りあげようと考えながら走っていました。しかし、蹴りあげて走ると直ぐに疲れるし、大げさかもしれませんが、頑張るんだと覚悟みたいなものが必要でした。

 この走り方だと、脚をおもいっきり使って走ってしまう。長距離では脚が持たないと気付きました。ではどうすればいいのか。蹴らずに走る方法は無いのかと調べた結果、地面から反発をもらって走ると言う考え方にたどり着きました。

 ここから又試行錯誤が始まります。地面から反発をもらうといっても、地面が押し返してくれる訳ではありません。地面を押した時に生じる反力を利用して前進するエネルギーに変換します。その為には地面を垂直に押す。常に思うのですが、言葉で表すのは簡単ですが、実際にそれを実行、再現するのはとても難しい。理解度や自分の持っているイメージによっても、実際の動きに差が出てきます。

 『地面から反発をもらう』を再現する上でイメージしたのが、ボールの反発でした。同じ高さからスーパーボールを落とす場合と、鉄の玉を落とす場合を比べてみます。スーパーボールは跳ね返ってきますが、鉄の玉は跳ね返って来ません。これは、スーパーボールには弾性つまり変形した物が元に戻る性質が強いのに対して、鉄の玉にはそれがほとんどないので、跳ね返りが少ない。ところがこれはある意味正しいけれども、ある意味間違っていると。

 ボールが硬いとか柔らかいだけではなく、地面の硬さも影響しますし、そもそも人間の体はそんなに単純な物では無いはずです。根本的にこのボールの反発と言う考え方を、地面から反発をもらうことに結び付けるのに無理があるのかもしれません。

 そもそも反発をもらうといっても、地面そのものが力を与えてくれるわけではありません。この言葉に騙されることなく、いかに効率よく地面の反力を利用するかを考えて出た答えが、蹴るのでも、押すのでもなく『脚のバネを使う』です。